理論編⑥ ~骨格構造による安定性と筋による安定の概略~

みなさん、こんにちは。
「美しい姿勢」をつくるスペシャリストのさだです^^


えーと、前回の「脊柱の安定システム」のところで
身体を正しく保つために

●骨格によるもの
●筋肉によるもの
●中枢神経による筋コントロール


の必要性があることがわかりました。


「骨格構造」による安定性は、ニュートラルポジションが取れるようになればかなり安定します。
だからこそ 「美しい姿勢」=「ニュートラルポジション」 という定義にしてましたね^^
 


もちろん、多くの方がその「ニュートラルポジション」がとれなくなっているから、
そこを効率よく改善していくのが、
「美しい姿勢をつくる体幹トレーニング」のパッケージなんですけどね(笑)



さてさて、全く話は変わりますが、
一部のトレーナーさんで
「ニュートラルポジションなんて存在しない!」と主張される方がいます。
そんなものは、後で理学療法士が作ったものだ!とのことです。。

まぁ、もちろん、人間一人一人個体差があるので、完全なニュートラルというのは厳密に言うと数値化できないのでしょうが、一人一人にニュートラルはあるものだと思います。

これはたぶん「ニュートラルポジション」に対する観念の違いだと思うのですが、
ここで私の勝手な「ニュートラル」の観念ですが、

『地軸に対して、
もっとも効率的に身体を支えることができる脊柱の並びであり、
筋の脱力ができ、
もっとも楽に立て、
動く準備が出来ているポジション』


ほら、こんな風に書いちゃうと、カッコいいけど、全く解らないですよね?

でもこれは構造学的に見ていくと、「理論編③ ~ニュートラルポジション~」で書いた
ポジションに大体落ち着いちゃうんです。

骨格構造が地軸に対して、きっちりと軸が保てて、筋の労力が最小で、かつ動ける準備状態にある。
ということですね^^



ただ注意してほしいのは、
どんなにニュートラルポジションが保てても、人間は「動き」がないと疲れてくる、って所です。

だから、
よい姿勢が取れるだけではダメで、
しなやかに動ける機能的な身体も必要なんです!


たぶん、「ニュートラルポジション」は意味がないとする方は、
「動きのない固まった状態の身体」をイメージしているのではないのでしょうか?
だから、「動き」の部分だけに意識がフォーカスされちゃっている。。
だから、「ニュートラルポジション」なんて必要ないという思考になっていく。

「ニュートラル」というのはあくまでも全ての動きの「基点」であると言えます。
つまり動作の基準点だと思っていただければ大分イメージ変わるんじゃないかなぁ~と思います。




おっとっと、
長くなってしまいました。



今日のお題は「骨格構造による安定性(閉鎖位)と筋による安定性(閉鎖力)」です。


脊柱は椎骨が積木のように積み重なる構造をしているため、
立位においては縦方向の安定性が高いといえます。

その反面、前後左右方向には不安定そうな感じですよね?
横からの力が加わると、すぐにズレそうな感じしますよね。
だからこそ脊柱の回りはある一定以上ズレないように靭帯でビッチリと補強されています。


骨盤は寛骨が仙骨を挟み込むような構造をしているため、
剪断力(平行にズレる動き)が働き、縦方向に不安定になりやすいと言えます。
しかしながら、仙骨が寛骨に対して前傾することにより仙腸関節が「閉鎖位」となり安定性が高まります。

【閉鎖位と閉鎖力のイメージ図】
閉鎖位と閉鎖力



背骨をイメージしてもらうと、
確かに積み木みたいなものですよね。

何も固定されていない積み木を横に倒したら、
もちろん崩れ落ちることは容易に想像できると思います。

だから靭帯や関節包などでグルグルに巻かれて、大きくズレないようになっています。
でも関節は動くためにあるから、靭帯や関節包はある程度のアソビがあり「固定力」は発揮しません。
もちろん可動域を超える動きしようとすると靭帯による固定力が働きますけどね。。


ということは、悪い姿勢でいたり、動いたりするときに背骨がずれないように支えてくれているのは「筋肉」であることがわかります。

ここでワンポイント
筋力が弱くなると、靭帯が緊張するところまで身体を歪め、その靭帯の「固定力」を使って身体を支えるようにします。
人間の靭帯で最強なのは股関節の「腸骨大腿靭帯」です。
俗にいうスウェイバック姿勢などは、股関節周囲筋の弱化により、この腸骨大腿靭帯で身体を支えるような姿勢をとっていることがわかります。


骨盤は、寛骨に仙骨がはまり込むような状態になっています。
このときに仙骨が少し前倒しだと、綺麗にはまり込んでいる状態となり、安定性が高まります。
仙骨が後ろ倒しだと、少しアソビができて、不安定になるため、しっかりと身体を支えるのには「筋肉」の働きが必要となってきます。

ここでワンポイント
仙骨の後傾がとても大きくなると、いわゆる骨と骨が密着する形となり、ある意味「固定力」が働きます。
ただしこの状態は骨盤の機能に必要である「可動性」が著しく落ちるため、腰部や股関節での代償運動がとても激しくなり、不良姿勢や不定愁訴の原因となったりします。
実はうちのクライアントさんにも結構な確立でいらっしゃいます。
これは仙骨部を触るとすぐに判断がつきますので、こういった方には多裂筋のトレーニングをしっかり行なうことがとても有効になります。



なので、「正しいポジション=ニュートラルポジション」であれば、静止立位などでは筋肉が楽できるのが解ります。
これが「閉鎖位」
骨格構造の安定位であるということです。
地軸に対して筋力を使わずに効率的に身体が保てるポジションですね。

ただもちろん人間は日常生活の中で動きますので、動きに対して背骨の位置関係を正しくポジションさせることが必要です。
これらは筋肉が担当しており、 「閉鎖力」 と呼ばれます。


この「閉鎖力」に関しては、骨盤や脊柱に対しての非常に細やかな制御は「インナーユニット」が担当しています。
そう「インナーユニット」は「閉鎖力」を発揮し、骨盤や脊柱を安定させる能力の長けているのです!
というわけで当然、「美しい姿勢」をつくるためには「インナーユニット」へのアプローチは避けて通れないものとなるのです。


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